歯周病は見過ごされ、いつの間にか進行してしまう病気ですが、早期発見と適切なケアで健康なお口の環境を保つことができます。歯周病の初期から重度までの症状を確認し、ご自身に当てはまることがあるか、今すぐチェックしてみましょう。
当てはまったら注意が必要！歯周病の段階ごとの症状
【歯周病の初期症状】
歯周病は初期段階では症状が軽微であり、見過ごされがちですが、早期に認識して対応することが重要です。
ここでは、初期症状を詳しく見ていきます。
軽度の歯肉の腫れ
健康な歯肉はピンク色で引き締まっていますが、歯周病が始まると赤みを帯び、腫れやすくなります。
出血
歯磨き時や歯間ブラシ使用時に歯肉からの出血が見られることがあります。これは歯周病の初期兆候の一つです。
悪い口臭
歯周病が原因で繁殖するバクテリアは、不快な口臭を引き起こすことがあります。
歯肉の後退
歯肉が後退し、歯が長く見えるようになることもあります。これにより、歯根が露出し、感染のリスクが高まります。
【歯周病の中等度の症状】
歯周病が進行し中等度の段階に入ると、初期症状がさらに悪化し、新たな問題が現れ始めます。以下は中等度の症状の一部です。
続く歯肉の腫れと出血
初期段階の腫れや出血が続くか、悪化します。歯肉はさらに敏感になり、普段の歯磨きや食事でも出血しやすくなります。
歯の動揺
歯周病が進行し、歯を支える骨が失われると、歯が動くようになります。これは、歯を失うリスクが高まっている兆候です。
咬合の変化
歯の動揺により、咬むときの感覚が変わったり、以前に比べて咬合がおかしいと感じることがあります。
歯肉のポケット形成
歯と歯肉の間に深いポケットが形成され、そこに食べ物の残りやバクテリアがたまりやすくなります。これは清掃が難しく、さらなるバクテリアの増殖と感染を引き起こします。
【歯周病の重度の症状】
歯周病が重度の段階に進行すると、以下のような深刻な症状や合併症が現れ始めます。これらは健康全般に影響を及ぼすことがあり、迅速な対応が求められます。
重度の歯肉の腫れと痛み
歯肉の腫れがさらに進行し、触れるだけで痛みを感じるようになります。腫れが広がり、赤く、時には膿を帯びたような状態になり得ます。
大量の歯の失われ
歯を支える骨が大きく減少し、歯がぐらついたり、最悪の場合は自然に抜け落ちることがあります。
顎の骨の破壊
重度の歯周病では、顎の骨そのものが破壊され始めます。これにより、歯の支えがなくなり、顔貌の変化にもつながることがあります。
全身への影響
歯周病は心臓病や糖尿病など、他の健康問題と関連があるとされています。口内の炎症が全身に影響を及ぼし、様々な健康問題を引き起こす可能性があります。